-Romeo and Juliet

-いずれ劣らぬ二つの名家 

花の都のヴェローナ 

新たに吹き出す 古の遺恨

 


恥ずかしながら、観劇は身近な方ではなかったので、行ったことある舞台といえば、小さい頃の宝塚歌劇劇団四季


もちろん東京グローブ座も初めてだったし、久しぶりの舞台。何もかもがワクワクだった。


私が入る1回目の公演が、初日から丁度1週間後だったから、ツイ廃の私がログアウトして、ありとあらゆるネタバレから逃げて、(初日早々日刊で本人に写真載せられたのは忘れないからな道枝くん😡)


推しの初主演舞台に、これでもかってくらいの期待を胸に。自分でも不安になるくらいその日を楽しみにしてた。


そんな期待を、


彼は、


ロミオは、 


軽快なリズムと力強いその演技で超えてきた。


正直、想像以上だった。


かなり期待値を上げていたと思ってたけど、まだまだだった。


私はなにもわかったなかった。



でもその努力を私たちに見せないところが道枝駿佑だった。





前置きだけで今溜まってる課題のレポートの字数を優に超えそうなので、これくらいにしといて

本編に。



(グロ座終演後に書いたのでグロ座での感想です)




迫力がすごい。(小並感)




演者さんの声がダイレクトに届く。


あまりの声の近さと迫力に道枝くんが出てくるまでちょっと放心状態だったくらい。


そして、流れるように演者さんの口から発せられる耳に気持ちいいセリフとリズム感。


冒頭のセリフからカテコまで本当に一瞬だった。



本当に、一瞬だった。



この世から時計がなくなって、3時間っていう説明がなかったら、1時間だよって言われたら納得してしまうくらいの体感だった。




-1幕


プロローグから、一切無駄のないテンポで繰り出されるセリフと、

目まぐるしく移り変わっていく場面、

グローブ座の近さと演者さんの存在感に圧倒されながら、


ついに道枝駿佑の登場。 


後方から歩いてくる道枝駿佑は、 

 私の知ってる道枝駿佑だった。


そして、道枝駿佑は座り口を開いた。



「まだそんな時刻か」




驚いた。


ロミオだった。


道枝駿佑は、そこにはいなかった。


私が知ってる声じゃなかった。


私がが知ってる表情じゃなかった。


彼はロミオだった。



驚いている間もなく、

ロミオの口から躍り出てくる軽快な長ゼリフ。


長い。長いし、わからん。(おい)



でも、慣れ親しんでる現代語ではないのに、それなのに、聞いていて楽しい。耳が気持ちいい。


毎秒変わるロミオの表情と声色。

移り気の多いロミオを完璧に演じていた。



2回目の時に、

このロミオの表情を目に焼き付けたいと思って、

双眼鏡でずっとロミオの表情を追っていた


私の目が疲れるほどに。


一分一秒、一挙手一投足見逃しまいと、

ロメオの姿を追っていたけど、


どの瞬間も、



ロミオだった。



当たり前なのかもしれないけれど、

彼が度々インタビューでも言ってた、

情緒不安定なロメオの部分を一瞬の隙なく演じきっていた。


もし、あの3時間私が声が一切聞こえなかったとしても、

ロミオが今どういう気持ちなのか。

どういう状況なのか、伝わるんじゃないかと思う。


それほどの表現力だった。


けど、それだけじゃない。表情だけじゃない


本当に凄かったのは、その声。



私の想像じゃ足りないほどの努力が伺えた発声と声色。



表情からの情報量に加えられた、声の演技。

良い意味でキャパオーバーだった。


気がついたら、私の大好きな男は結婚式を挙げていた(言い方)



"まるでカラスの群れに舞い降りた純白の鳩だ!"


を筆頭に始まるロミオのオタク語録めちゃめちゃ好きだったな。


移り気の早いロミオ、ここら辺から一目惚れしたジュリエットへの愛が爆速で進みだすんだけど、

神父も私も呆れちゃうくらい、ロザラインへの愛はどこ?なロミオ、微笑ましくなっちゃうくらい可愛かった。


その愛嬌は彼の素質と努力だろうなと思う。


"なんて優しい咎め方だ"

のロミオの表情がこの世の愛おしいの表現のトップみたいな顔をしてて

上手に入れてよかった(大の字で仰向けで寝てる絵文字)


余談

ロミオがジュリエットに初めてあった仮面舞踏会でパリスが天使の格好をしてるんだけど、

その時のメモに、

「天使がいる。あ、道枝くんじゃない」

と書いていたのは私です。



"おれの命は仇敵からの借り物か"


"知らずにあったのが早すぎて、知った時にはもう遅い"

これでもかってくらい丁寧に説明してくれる

シェイクスピアの作品


ロミオとジュリエットの運命のこの表現がとても好きでした。


あと


マキューシオの

"ロ〜〜〜ミ〜〜〜オ〜〜〜 現れ出よ"

めちゃめちゃ好き。(めちゃめちゃ好き)



あの有名な

"ロミオ どうしてあなたはロミオなの"


の前のロミオが長文早口オタクツイート?ってくらいの長台詞、

大好きなのに、あまりにも長すぎて


全然覚えてない。


手袋になりたい!

輝く天使!


くらいしか覚えてない(鳥脳)


みんな教えて(他力本願)



そのあとのロミオとジュリエットの掛け合い


何回でも見れる。

何回見ても満足できない。

見ても見ても良い。

噛めば噛むほど美味い、あれ。


回数を重ねるごとに遠慮がちだった

観客の笑い声が大きくなっていってたのも

よかったなあ。


最後、お互いに手を伸ばすところ

私(いや届くんかーい)

2人の手の長さ、暫定175cm。なげえ。


ところで場面は変わるけど、




"僕たちを結婚させてください!!!"



いや、


まさか、


18歳の自担の


プロポーズの言葉



聞けるなんて。


(オタクお得意の曲解)


プロポーズをするロミオ、

跪くロミオ、

結婚式を挙げるロミオ


ああ夢かな。





-2幕


1幕以上に一瞬だった。



マキューシオがティボルトに殺されて、


ロミオが怒りに震え、


ティボルトを殺してしまうところ


ド迫力でした。



この辺りから毎公演、この時間が

一生続けばいいのにと、ずっと願ったほど


その彼の演技を、見ていたかった。




たまに置いていかれそうになるほどの疾走感。


まさに目の前で起こってた、怒涛の5日間の恋物語


素敵な舞台でした。



マキューシオと軽快にに言い合ってるロミオ、

恥ずかしげも無く、ベンヴォーリオに自分の色恋沙汰を全て話すロミオ、

少年らしさが出る神父の前でのロミオ、

ティボルトに対して怒りに震えるロミオ、

目からハートの弓矢が出てるよ?ってくらい愛しそうな顔をするロミオ、

チューするロミオ、

美しすぎる死に顔も


貴方が演じたロミオは絶対に忘れないです。




1ヶ月間のロミオにありがとう。

100万回のありがとう。




そして、


ロミオ、


3時間、


もれなく、


ずっと、



が良い。



2021.04.25